【映画の感想】パンとスープとネコ日和
Amazonビデオで先日「パンとスープとネコ日和」というドラマを見ました。
主演は小林聡美さん。そして他にはもたいまさこさんや加瀬亮さんも出演されてて、なんか「かもめ食堂」「めがね」ファンにとってはワクワクするキャスティング!
猫好きなのでタイトルに釣られたのはまちがいないですが笑、とにかく何も考えずにボォ〜っと見るために選んだこのドラマだったのですが、これが意外と考えさせられるストーリーでした。
(ちなみに、猫侍のような猫が全面的に出てくるストーリーではありません)
あらすじは以下引用。
母親を突然亡くしたアキコ(小林)は、勤めていた出版社の理不尽な人事異動をきっかけに、亡き母の営んでいた食堂を経営することに決める。パンとスープだけというシンプルなメニューと、ある日現われた1匹のネコと、周囲の人々に支えられながら店を切り盛りしていく姿を淡々と描き出す。
小林聡美さんも言われてますが、
『何も起こらないじゃないか!』と怒られても困るので、ゆとりのある方に見てほしい
このように、基本これといってドラマチックなことは起こりません。笑
でも、じわ〜っと共感できるんですよね。
一番ドンピシャで共感できる世代は、私のような40代から主人公アキコ世代(恐らく50代前後?)かと思います。
親がバリバリの高度経済成長期の働き盛り世代で、個人よりも国とか組織、年功序列・終身雇用バンザイな時代を目の当たりにしてきている世代ですね。
周囲の目を気にする。親の期待がある。そして今までずっとマジメに生きてきたけど、それが一体なんの為なのか分からなくなる。じゃあ、自由にやりたいことやればいいよ、と言われても何をすればいいのか分からない。。
こんな世代じゃないかなぁって思うんですよね。
で、主人公アキコが最後にこんなセリフを言うんです。(尊敬する先生に向けて書いた手紙の一部です)
わたしは気づきました。今までの自分は自分自身が不自由にしていたんだということに。先生、わたしマジメ過ぎました。わたし、これからは不良になります。
そうなんですよね。自分も含めてですが、みんなマジメ過ぎ。笑
きっと誰もが思う「自由になりたい」という気持ち。それを拒んでいるのは自分自身だということ。みんな誰しも自由なのに。
そう、不良なくらいがちょうどいいんじゃないですか。周りに迷惑さえかけなければ。
私も、大人なかっこいい「不良」を目指します。