『ワンダー 君は太陽』を見た感想
あらすじはざっくりとWikipediaより拝借
オーガスト(オギー)・プルマンはトリーチャーコリンズ症候群が原因で顔の形が変形しており、長らく入退院を繰り返していた。容態が安定したオギーは学校に通うようになるが、クラスメートたちの差別によるいじめを受けふさぎこんでしまう。オギーは自分の顔が普通ではないことを嘆いたが、両親の励ましを受け立ち直り、学校生活に適応するため、家族に支えられながら懸命に行動を起こす。当初、オギーの顔の形がみんなと違うと囃し立てたクラスメートたちも、彼との交流を通して「人間の内面の価値には外見で推し量れないものがある」ということを学んでいき、相互理解を得るようになる。
実はこの映画、全くのノーマークだったんです。
何となく24時間テレビ的な、そんな感じかなと思ってたから。
で、なんで見にいこうかと思ったのはこの記事を読んだのがきっかけです。
いきなり感想から言いますが、
率直に言いますが、
ぜひ、見に行ってください。素晴らしい映画です!!
素晴らしい、以外の言葉で何て言い表せばいいの分からないです。
ま、映画評論家でもないのでベタでもいいですよね。
だって素晴らし過ぎたもの。
素晴らしい点はざっくり大きく分けて2つ。
ストーリーが主人公のオギー君だけにスポットを当てていないところ。
その家族や友達、オギーくんを取り巻く人たちにもスポットを当ててちょっと「オムニバス」テイストな構成になっています。ある意味、彼に関係する人たちも一人一人みんな主人公で、障害があろうが無かろうが、みんなそれぞれの人生を懸命に生きているだってことをオギーくんを軸してに描かれてるって感じでしょうか。
ラストで流れる校長先生のこのメッセージがこの映画の一番伝えたいことかなと思いました。
人をいたわれ みんな闘っている
オギーくんは難病と闘っている。でもお母さんだって自分の夢をオギーくんの為に封印した。お姉ちゃんも”世界一手のかからない子”として両親に迷惑をかけないようにしてきた。仲良くしてくれる友達だって家は裕福ではないし、お金持ちのいじめっ子だって何でも金で解決しようとする両親に逆らえない自分に日々葛藤しているのだ。
日常生活でもつい誰かを一方的に非難したくなる時、見下しがちな態度をとってしまいそうになる時、 一息ついてこの言葉を思い出してみようと思いました。
みんなそれぞれ、大変なことはあるんだ。この人だって日々戦ってるんだって。
ジュリア・ロバーツの演技がすごい
わたしら40代世代にとってはジュリア・ロバーツと言えばずばりプリティウーマンです。とにかく美人。演技<美人 って感じの女優さんなんですけど、この映画でずいぶん変わりましね。もうすっかり演技派女優ですよ!
私がこの映画で一番鳥肌がだったシーンは、オギーくんが初めて学校の友達を連れてきた時。蒼白に近い表情をするんです。本当にこのまま倒れてしまうんじゃないかと思うくらいの。学校でいじめられてこの先大丈夫なのかしら?というようなお先真っ暗な状況が続いたある日に、息子が”友だち”を連れてきたわけです。私も男の子がいるのでこの気持ちすごく分かるんですよ。自分の子供に初めて友だちができた時の感動というか安堵というか。ましてやオギーくんの状況を考えると嬉しいを通り越して卒倒ですよね。「落ち着けわたし!」って言いながら平静を装うのに一生懸命なお母さんのシーン。本当にリアル過ぎて涙が出ました。ここ、一番泣いたシーンかも。。
スクリーンでジュリア・ロバーツを見たのは確か2010年公開の「食べて、祈って、恋をして」以来だったと思うんですけど、8年経てばさすがにハリウッド女優と言えどもそれなりに年齢の経過が見て分かりました。でもそこが良かった。これがシワ一つないガチガチのボトックス顔だったら全くストーリーにも共感できないし。メイクとか照明の技術でなんとかごまかすという手もあったのでしょうが、あえて等身大の年齢でどうどうと演技に望んだ女優魂に本当に感動しました!(こういうのを”劣化”だなんて騒ぐ奴らがいるんだろうな。)
最後に
今日は1人で見に行ったけど、子供と一緒にまた見ようと思います。これ、学校で上映会とかしたらいいのに思いますけどね。